2011-01-01から1年間の記事一覧

CTMCP 3章:宣言的プログラミング技法

この章の内容は色々細かいものが多いのでだらだらと。 要約 三章では、二章で定義した宣言的モデルの上で使用される、プログラミング技法を幅広く概観する。反復計算というトピックから入り、より一般的な場合として、宣言的プログラミングの核心である再帰…

宣言的(declarative)であるとは

宣言的操作、あるいは宣言的プログラミングとはなにか。あまり一般的な用語ではないと思うので書き留めておく。CTMCPでは、序盤から「宣言的」という言葉が繰り返し用いられるのだが、「二章で定義したモデルは宣言的である」とだけ言って、正確な説明はここ…

CTMCP 2章:宣言的計算モデル

去年の冬に読み通したのの再読など。すっきりいかなかった部分も大体解消できたので、まとめ。 要約 まず、計算モデルとは何か。これは形式的な体系で、ひとつの言語を定義する。この計算モデルの上に、技法や設計原則といったプログラミングモデルと、正し…

近況報告

またまた随分長い時間が空いてしまいましたが近況報告。 情報 今年度 - 学部二年 - になって情報工学科に所属しました。情報工学科では、計算論などのコンピュータサイエンス的な理論やプログラミング技術、ハードウェアの仕組み(回路〜コンピュータアーキ…

CTMCP 1章:プログラミング概念入門

要約 一般的な計算モデルの解説に入る前に、プログラミングにおいて特に重要な概念を駆け足で紹介していく。 まず、変数の導入―本書における変数は、単なる値の別名であり、初期値を設定する以外の操作は存在しない―から始まる。そこから、パスカルの三角形…

プログラミングを学ぶにあたって

コンピュータプログラミングの概念・技法・モデル (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)作者: セイフ・ハリディ,ピーター・ヴァン・ロイ,Peter Van-Roy,Seif Haridi,羽永洋出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2007/11/08メディア: 大…