CTMCP 12章:制約プログラミング

第二部の最終章。制約プログラミング。

要点

制約プログラミング自体は、何らかの論理的な制約(constarint)を満たす解を求める技法の集合である。制約プログラミングでは解を求めるにあたって、力ずくの探索を可能な限り避けて…(つづき

感想

 計算空間という概念が出てきました。一種の内部にスレッドを持つ状態オブジェクトなのですが、抽象化が良くて、並行性や明示的状態を上手く使って「探索戦略」、「分配戦略」、「制約(解きたい問題)」などを上手に分離していました。あとはこの制約プログラミング自体は非常に強力だなと思ったのですが、現実の問題の場合それを定式化された制約に落とし込む所が難所になりそうだと思いました。冒頭に書いてますが、これは一般的に使う計算モデルというよりは特定の問題領域に適用する手法という感じですね。
 第二部はこれで終わりです。残りは 第三部:意味 で一つだけ章があって、これまでのモデルを踏まえて一般的計算モデルとして形式的な意味を与え直すという内容。それを読んで終わりかな。